雨漏りの原因はコレ!よくある原因4つをチェック!

こんにちは!

雨漏りについてよく相談を受けるのですが、そのほとんどの方が「雨漏りの原因がわからない」という方です。

それもそのはずですよね(笑)

建物のプロでもありませんから雨漏りの原因なんて簡単にわかりませんよね(笑)

実は雨漏りはすごく厄介で、プロでも原因の特定が困難な場合もあります。。。

ですが実は雨漏りの基本的な原因となるものはある程度限られています!

というわけで今回は雨漏りの、よくある原因4つをご紹介します!

ぜひ参考にしてみてください(^^)

目次

雨漏りの原因は主に4つ

雨漏りが発生する基本的な原因は、隙間ができてはいけないところに隙間ができて水が入るということです!

当たり前のことなんですが簡単にいうというとこれなんです(笑)

例えば壁のジョイントなどの水が入ってしまいそうな隙間はシーリングで塞いでいる。屋根は建物全体を上から塞いでいる。

こういった雨があたる可能性がある場所に隙間が生じることで雨漏りが発生します。

その、雨漏りになる恐れのある隙間というのが、シーリングの劣化、屋根の劣化や損傷、壁のひび割れ、防水層の亀裂や捲れです!

シーリング、屋根、壁、防水、それぞれがどのように雨が侵入していくのか解説していきます!

シールの劣化による雨漏り

シールは切れたり破断して防水性を失うと雨漏りが発生します。

その理由はシーリング(コーキング)は雨や水が入る可能性のある壁、サッシ、窓などのジョイント部や目地に、水が入らないように施されているためです

例えば、木造住宅の外壁によく使われるサイディングボード。

壁を作るために貼り合わせるサイディングボード1枚の幅は一般的に400㎜〜3000㎜前後です。

張り合わせる際にできる目地(ボード間の隙間のようなもの)を埋めるのにシール(コーキング)を用います。

そのコーキングが劣化し、防水性能を失うとサイディングボードの目地に水が入る隙間ができてしまいます。

その隙間に、風の伴う雨などで壁に直接水がかかり、そこから水が侵入し雨漏りとなって部屋の壁紙やボードの捲れといったことを引き起こします。

このようにシールが劣化すると雨漏りを起こしてしまいやすくなってしまういます。

なぜシールが防水性能を失うのか

シールの防水性能を失う原因は、紫外線などによってシールの伸縮性能が低下し建物の揺れの動きに追従できずに切れたり破断したりしてしまいまうからです。

シーリング材(コーキング材)には可塑剤(かそざい)という成分が含まれていて、シーリング材の柔軟性を高める役割を果たしています。

その可塑剤は紫外線や寒暖差によって溶け出してしまう性質があるため、経年によって徐々に可塑剤が溶け出し伸縮性を失い切れや破断を起こしてしまいます。

そうすることでシールは防水性能を失ってしまうのです。

シールの耐用年数は5~10年

シールの寿命はシーリング施工完了後の5~10年といわれています。

なぜ5~10年と5年も幅があるのかというと、それは建物またはシーリングが施されている場所の立地環境によって大きく変わるからです。

先ほど説明したように、シーリング材は紫外線や寒暖差によって伸縮性が低下して切れや破断を起こすので、日差しの強い西面や日がよく当たる南面は劣化が早く進行してしまう傾向にあります。

このように立地環境によってシールの性能が保たれる期間は大きく変わります。

屋根の劣化や損傷

屋根から直接雨漏りが起きる原因は屋根材とルーフィングの劣化や損傷です。

一般的な屋根は、屋根材とルーフィングの2層の防水が施されているのですが、屋根からの雨漏りはその2つ共に不具合がある場合に発生してしまいます。

・屋根材とは、瓦、スレート、シングル、鋼板などのことをいいます
・ルーフィングとは屋根材の下に施されるシート状の2次防水のことです
ルーフィングはゴム系とアスファルト系の2種類があります

例えば、屋根材が割れやズレなどによって屋根材とルーフィングの間に水が入ったとします。

ルーフィングが健全な状態であればそのまま排水されるのですが、ルーフィングにまで破れや穴など不具合があると、そこから下の天井裏に水が侵入し雨漏りとなってしまいます。

これが屋根から雨漏りする原因です。

屋根材とルーフィングの耐用年数

屋根材は材質によって、耐用年数が変わってきます。

一般的によく使われる屋根材の耐用年数は以下の表をご覧ください。

屋根材

種類耐用年数メンテナンス時期よくある劣化や損傷の例
瓦 粘土系50~100年20~30年
瓦 セメント系30~40年10~15年
スレート15~25年7~8年
シングル20~30年20~30年
鋼板20~30年20~30年

ルーフィング

種類耐用年数
アスファルトルーフィング8~10年
改質アスファルトルーフィング20~50年
透湿防水ルーフィング40~50年
高分子系ルーフィング15~20年
不織布ルーフィング20~30年

外壁のひび割れ

外壁のひび割れ(クラック)は、幅が0.3㎜以上あると雨漏りを起こしてしまうリスクがあるといわれています

0.3㎜未満のひび割れはヘアークラックと言って、表面的な割れと考えられるため、雨漏りリスクは低いです。

ですがひび割れが0.3㎜以上の場合は表面だけでなく中まで貫通している可能性が高いため、雨漏りリスクが高くなってしまいます。

ひび割れが貫通していて雨が直接かかってしまうと中に水が侵入し、雨漏りとなってしまいます。

ひび割れは開口部周りに発生しやすい

ドアや窓などの開口部は、構造上ひび割れが発生しやすくなっています。

その理由は、開口部には荷重がかかりやすいためです。

地震や風、日常的な生活の揺れによって荷重がかかりひび割れが発生します。

0.3㎜未満の表面的なひび割れでも放っておくとどんどん広がり、0.3㎜以上広がり雨漏りの原因になる恐れがあるので定期的に目視でチェックが必要です。

防水層の劣化や損傷

屋上やベランダに施されている防水に、亀裂や破れなどがあると雨漏りする可能性が高くなります。

屋上の防水は、建物全体を雨から守り、ベランダの防水は直下の部屋と、壁と床の間を守るために施されているため、亀裂や捲れがあるとそこへ水が侵入してしまいます。

亀裂は地震や日常的な揺れなどよって発生するものです。

建物の屋上やベランダに施されるウレタンやシート系といった防水層は追従性があるため、建物の揺れなどで下地にひびが入ったりしても防水層には亀裂が入りにくくなっています。

しかし、紫外線などによって劣化し追従性や、ジョイント部の接着など弱くなると亀裂や破断を起こし、水が侵入する隙間ができてしまいます。

そこへ大量の雨や長く雨が続き、水が徐々に浸透していき、下の部屋の天井に水が入っていきます。

こうして雨漏りが発生します。

屋上やベランダの床の入隅は痛みやすい

塗膜防水やシート防水は、追従性があり揺れにも耐えられるようになっていますが、床と壁の入隅は痛みやすいので注意が必要です。

その理由は、構造的に床と壁の立ち上がり部分は切り離されて作られているため、入隅にはわずかな隙間があります。

そこへ水が入らないように防水をするのですが、日常的に発生する揺れや膨張収縮によって入隅の防水層に負荷がかかりやすくなっています。

そのため破断や亀裂は入隅から発生しやすくなってしまいます。

まとめ

・雨漏りが発生する主な4つの原因は、シールの劣化、屋根の劣化や損傷、外壁のひび割れ、防水の劣化や損傷

・シールは築5~10年または前回のシール打ち替えから5~10年過ぎると、切れや破断を起こしやすく雨漏りリスクが上がる

・屋根は屋根材とルーフィングの2層で防水されているが、両方に劣化や損傷があると雨漏り発生の可能性が非常に高くなる

・外壁のひび割れの幅が0.3㎜以上あると雨漏りを起こす可能性が高い

・屋上やベランダの防水に亀裂や破れが発生すると雨漏りする可能性が非常に高くなる

雨漏りを起こす原因となるものは他にもありますが、その中でも代表的なものを紹介しました!

“雨漏りが発生した”または、”雨漏りが発生しないか心配”という方はぜひ参考にしてみてください(^^)

雨漏りは火災保険に適用されされることもあるので、ご自身の負担で直す前に弊社またはその他、業者に相談してみるのもいいかもしれませんね!

その際はお気軽にご相談ください♪

最後まで読んでいただきありがとうございましたm(_ _)m

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